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昭和36年(1961年)/大映/白黒/1時間14分/35mmフィルム
監督:田中徳三 原作・脚本:川内康範
出演:勝新太郎、渡辺マリ、小林勝彦、浦路洋子、水原弘、宮川和子、楠トシエ
2020年が生誕百年となる田中徳三監督の昭和36年製作の異色の赤穂義士伝。「ドドンパ」は当時大ヒットした渡辺マリの歌(と踊り)「東京ドドンパ娘」からとっており、ドドンパと時代劇を組み合わせるという奇抜なミュージカル・コメディである。テレビの『月光仮面』や映画『南国土佐を後にして』などの脚本家・川内康範が脚本を担当。主演は、スター街道を歩む寸前の勝新太郎。同年、田中徳三監督の『悪名』、翌年、三隅研次監督の『座頭市物語』に主演して、勝は大映の看板俳優となってゆく。共演は、ドドンパ娘・渡辺マリ。勝新太郎が演じるのは、赤穂義士きっての剣客で「呑んべえ安」の渾名を持つ大酒飲み・中山安兵衛(のちの堀部安兵衛)。「水滸伝」を「酔虎伝」としているとおり、酔っぱらって虎になる安兵衛の破天荒さを軸に、「あり得ない」ストーリーが展開する。赤穂義士の一人、赤垣源蔵もなぜか登場(これを演じるのが、「黒い花びら」で第1回日本レコード大賞を受賞した水原弘)。やはり赤穂義士の大高源吾も登場する。当時の人気バンド、リリオ・リズム・エアーズも出演、他に益田喜頓、由利徹、南利明らのコメディ俳優が出演している。
赤穂義士が吉良邸に討入するのかどうかの話題で持ちきりだった元禄15年の初夏。江戸では女艶歌師・まり江が歌う「どどんぱ音頭」なる新しい歌が流行中。作曲は中山安兵衛、作詞は大高源吾。この歌を盗用して「どどんぱ教」なる新興宗教を興したのが村上権十郎。おりしも江戸では台風組という謎の怪盗団が出没し、その探索に血眼になっているのが、三次と仙太の目あかしコンビと、怪盗団が赤穂義士ではないかというあらぬ噂を聞いた赤穂義士・堀部称兵衛と娘のお園だった。ある時、安兵衛は、同じ長屋の娘・おきみが借金のカタに高利貸しに連れ去られようとしていることを知って、カネを工面するため酒飲みコンクールに出場し、決勝戦で赤垣源蔵との一騎討ちとなるが、赤垣の友情によって賞金を獲得する。一方、安兵衛の叔父の甚左衛門は村上権十郎に黄金の歓喜仏を盗まれ、権十郎を追い求めていた。安兵衛は叔父の協力の依頼を断るが、権十郎に陥れられ怪盗団の首領にでっちあげられたこともあり、権十郎が甚左衛門に送った果たし状にある高田馬場の決闘場へと駆けつける。助太刀は大高源吾と赤垣源蔵。安兵衛のどどんぱ二刀流が冴えわたる。
浪曲三大酔っぱらい」は、「赤穂義士伝」の中山安兵衛、「清水次郎長伝」の森の石松、そして「天保水滸伝」の平手造酒(ひらてみき)。平手造酒の酒にまつわる物語といえば「鹿島の棒祭り」だ。鹿島神宮の祭礼・棒祭りを楽しみにしていた平手だが、平手の酒癖の悪さを知る親分・笹川繁蔵(しげぞう)に、祭の3日間禁酒することを約束させられる。祭の3日目。2日間の断酒ですっかり顔色の悪い平手に、同行した勢力富五郎は茶屋で甘酒を勧めるが、つい酒を飲んでしまった平手。この一杯を最後にと湯呑みの中の酒をじっと見つめているところに、宿敵・飯岡助五郎一家の子分3人が店に入ってきて、服の埃をはらい、それが平手の湯呑みの中に入ってしまった…。
横浜市出身。浪曲新時代の旗手と言える存在。1995年に二代目玉川福太郎に曲師(浪曲三味線)として入門後、2001年より浪曲師として活動。
古典から自作の新作まで幅広い持ちネタを披露。さまざまな浪曲イベントをプロデュースするなど、多岐にわたって活躍している。2019年、第11回伊丹十三賞を受賞。
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